1940 年製造と思われる E.Leitz Wetzlar ライツ 軍用双眼鏡 ライカ 6x30mm です。まだ世界大戦になってちょうど英独戦争の頃でしょうか。
軍用を示すDienstglas 6x30 M H/6400の刻印あり シリアルナンバーは 170482 です。 左銅鏡に E.LEITZ WETZLARの刻印あり
当時のライカの黒塗りカメラと同じくボディーの真鍮を用いて凸型の刻印（レタリングが盛り上がっている方式）
銅鏡部は経年変化が少ないリッジドな構造でアルミダイキャスト合金（マグネシウム合金かもしれませんが）
この構造は現代のハイエンドの双眼鏡も同じです。
貼革に痛みがあります。画像の通り革の下のプリズムケース部分はダイキャストボディーで丈夫ですから凹みとかはありません。
オリジナルと思われる革のストラップ付きです。
光学系は塵は少々あります。ただし見え方に影響はないと思います。軍用ですから右ファインダー接眼レンズ内側に真空蒸着の レチクル目盛りあり
右レンズにレチクルがあるのは軍用のツァイスなども同じで両眼でみますと真ん中にレチクルが現れます。
戦前はドイツの双眼鏡はよく見えるのでアメリカなどにも多数輸出されたそうですが。
レチクルの使い方は例えば遠くの被写体を見るときにメモリ１０の大きさのものがあったとき その物体の大きさが１メートルとわかっているときに 物体までの距離 = 1m x1000(定数）/10（レチクル目盛）= 100となり 距離は100メートルであることがわかります。
日常生活に必要はありませんが面白いのでよく計算したりしています。特に遠くの車などは大きさもわかりやすいので距離もかなり正確に割り出すことができます。それがどうしたと言われれば言葉がないのですが。ささやかな楽しみのようなものでございます。
また６倍という倍率は必要十分にして遠くのものがかっきり見えかつ倍率が高すぎず疲れないので好きな倍率です。
一眼レフカメラ 35mmサイズでは50mm レンズが概ね１倍なので 300mmレンズ相当の倍率ですから自然観察などには十分で
300メートル先の小さい鳥なども見つけることができますし４キロ先の歩く人をはっきり識別できるくらいで十分だと思います。
話がそれてしまいましたが この時代レンズコーティングはないですから最新のレンズと同等の抜けとはいませんが十分実用だと思います。
左、右とも接眼レンズ側から光にかざして銅鏡内部の曇りを確認してもほとんど曇りは感じられません。
また普通によく見えます。双眼鏡として既に完成された形でこの時代から現在まであまり進歩してないような感じもしますが。
こういう古いものをネイチャー観察や散歩や旅行で使うのも洒落ていると思います。
昔からライカのカメラが好きなので双眼鏡もライカを入手してみましたが趣味がこうじて同じものを集めてしまい放出することにしました。
相場がわかりませんがレチクルが装備されているオリジナルコンデションということでスタート価格を設定してみました。
よろしくお願いいたします。

（2022年 3月 28日 0時 29分 追加）
レチクルメモリは線と数字がはっきり見えますが添付の画像では見にくいです また夕方に撮影したため手ブレしており
ややぼやけた感じで失礼します
実際はクリーンによく見えます
よろしくお願いいたします